リビングのエアコン1台で家全体を温めたい
今回は、Air断美浜モデルハウスにて、「エアコン1台で家全体をより効率よく温める方法」について考えてみました。
対応策その1・アンダーカット、オーバーカット
リビングのエアコンの暖かい空気を隣室に流れるようにするため、隣室のドアの上下をカットしてみました。この方法を「アンダーカット」「オーバーカット」といいます。
ところが、期待値ほどの暖かい空気は入ってきませんでした。
対応策その2・ドアを「ルーバー」に変更
次にドアをルーバーにしました。
ルーバーとは、細長い羽板を隙間を開けて並べたものです。この形のドアを採用することで、隙間から暖かい空気を取り入れられないか?と考えました。
しかし残念ながら、このルーバーの隙間からも、効果的に暖かい空気を取り込むことはできませんでした。
では、どうすればよいのか?
対応策その3・暖かい空気と冷たい空気の特性を考える
暖かい空気の流れと冷たい空気の流れは異なります。
各部屋の温度をなるべく均一にするために、ドアの下部にわざと隙間を作ったり、ドアにルーバーを組み込んだり、またドアの上に開口部を作ったり・・・もちろん、それらが効果が無いわけではありません。
でも暖かい空気は一団のカタマリになりやすく、混ざりにくい性質があります。冷たい空気は下に沈んで、暖かい空気と混じりにくい性質があります。
最終的に、ドアを開けた時に、暖かい空気が一挙に流れ込んできました。
つまり、暖かい空気は粘性=粘り気があって、固まって動くのが特徴なのです。そのため、小さな隙間は流れないのです。
Air断住宅においては、冬はなるべくドアを開放し、暖かい空気が動けるようにしてあげると、非常に効率良い暖房が行えます。
もっともシンプルで、コストもかからず「明るく開放的な住まい」にすることが、エア断の暖房効果を最大限引き出す方法だということがわかったのです。
より暖かく・よりきれいな空気に・・・
換気の仕組みと空気の流れをより改善できないか?
さらに私共は、換気の仕組みと空気の流れを改善し、さらに暖かく、さらにきれいな空気にする方法についても考えました。
全館空調とよばれる仕組みや換気装置の多くは、家の中の壁や天井裏を使ってダクトを張り巡らします。そしてファンで強制的に各部屋の空気を循環させています。
ところがダクトの中は!このダクトの中は雑菌の住み家。ホコリが溜まり雑菌が住み着きカビの発生源になりがち・・・
ダクトを専門業者に依頼して定期的に清掃する、ドイツのような習慣があるといいのですが・・・日本でも最近、ダクトの専門業者が現れてきました。丁度、煙突掃除のようにダクト内を掃除してくれますが、相場は一回で15万円程度もするのです。
人工呼吸器のような装置が張り巡らせてある家
家中を通風ダクトが張り巡らせてある住まいは、病室で人工呼吸器をくわえ点滴を受けている患者さんのようなイメージを持ってしまうのは私共だけでしょうか?
なるべくダクトを使わず、それでいて家中の温度が一定に。
そんな期待に応えてくれる仕組みのひとつがAir断だと思われます。
さらに、廊下や隣室との通風をゆるやかに確保したいときは【PAX】換気扇がおすすめです。
PAX換気扇とは?
【PAX】換気扇とは、壁間の通風を柔らかく実現するために開発された専用の換気扇です。
音もすこぶる小さくスマホで操作できます。
エア断リノベーションではお住まいの温湿度分布を考慮して【PAX】の設置を配慮しています。
(全ての家に必要な訳ではありません。)
夏涼しく、冬暖かい、光熱費が下がり、きれいな空気でアレルギーも軽減する、そんな理想の住宅・リノベーションをお客様に安価でご提供したい。「ニルバホーム」のお勧めする「エア断」住宅は、そんな理想の住宅です。
ニルバホームでは、今後も、皆様により快適な住まいをご提供すべく、検証を進めご報告させていただきます。
エア断にご興味をいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください
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