夏の暑さ対策は、温度対策だけでなく【湿気対策】が大変有効だとご存知でしたか?
体感温度は湿度が決め手
快適温度と言われる夏場の27~28℃でも、湿度が70%を超すと蒸し暑く感じてしまいます。ですが、湿度が60%を切ると『さわやか』に感じます。
快適に感じられる湿度は、50~60%。
よって、エアコンや除湿器で湿度を60%以下に保てれば、夏場も気持ちよく過ごすことができます。
Air断モデルハウスの湿度の差
私たち「ニルバホーム」がおすすめする「Air断住宅」は、夏場も爽やかな空気が循環するシステムです。
恒温層に近い床下から外気を室内に吸入して、エアカーテンで覆う単純明快な特許工法です。
今回は、外気の導入をエアコンの吸入口にした場合とそうではない場合の違いをご説明しています。
全国にある、Air断モデルハウス。夏涼しく、冬暖かい快適さが自慢ですが、やはり、土地や環境によってか、体感に差を感じることがあります。
特に、「愛知モデルハウス」では室温25℃でも、ジメッと感じ、「東京モデルハウス」では、同じ室温25℃でもカラッと感じました。
私共も、この違いは、愛知モデルハウスが海寄りの沿岸部にあるからだろうか?と考えていましたが…。
何か他の原因があるだろうか?どんな立地、環境でも、より快適な住まいをご提供したいと、この2つのモデルハウスの違いと改善案について調査をいたしました。
環境の違いと湿度差の原因
どちらも外部の絶対湿度は1立方メートル当たり20g程度と、ほぼ同じでありながら、東京モデルハウス室内の絶対湿度は15g。愛知モデルハウス室内の絶対湿度は外部と同じ20gと、約5%もの差がありました。
湿度差はAir断の吸気経路だった
調査の結果、実はこの差はAir断の吸気経路だということが分かりました。
東京モデルハウスでは、エアコン上部に吸気口を設けています。
吸気口から入ったすべての空気をエアコンが吸い込み、湿気を除去して室内に放出しているので、湿度が抑えられています。
対する愛知モデルハウスは、天井埋め込み型のエアコンなので、その側部から空気を取り入れています。
この吸気経路では、取り入れたすべての空気をエアコンが吸い込むことは不可能となります。
従って、湿気をたっぷり含んだ空気が漏れ出し室内を循環。
その後エアコンが吸い込んで湿気を除去しますが、東京モデルハウスと比べると効果は半減してしまうのです。
この結果が室内湿度に表れていると思います。
体感を変える5グラム
1立方メートル当たりの湿度が、東京は15g。愛知は20g。
たった5グラムの差!と思われるかもしれませんが、1立方メートル15gの湿度は、4月から5月の爽やかな季節の湿度にあたります。湿度が少ないと、汗が乾きやすくなりカラッと感じます。
それに対して室内20gの湿度は7~8月ごろの湿度に当たり、汗が乾きにくくなり、ジメッと感じるようになります。
また、愛知モデルハウスで毎年カビが発生していた革製品を、東京モデルハウスに持ち込んで1年経過観察したところ、カビは全く発生しなかったという検証結果も出ております。
外部の湿度は同程度でありながら、室内湿度が5g近く異なる愛知と東京のモデルハウス。
この違いは、湿気を含んだ外気が室内に入ってすぐにエアコンを通り抜けるか否か、の吸気設計によるものだと判断に至りました。
ニルバホームでは、今後も、皆様により快適な住まいをご提供すべく、検証を進めご報告させていただきます。
ご興味をいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください
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